人生の軌跡

私の人生では、２つ大きな出来事があったと思っています。

１つは、中学生時代に母の闘病生活を支えたこと。

もう１つは、イギリスの大学で自閉症（ASD）の方を支援する応用行動分析（ABA）と出会ったこと​です。

私が中学生だったころ、母がステージ４の癌だとわかりました。

父は、母の治療費を稼ぐために色々な仕事をして頑張ってくれましたが、

お金が足りず、私も学校を辞めて働き始めました。

社会を何も知らなかった私は周りの人に助けてもらいながら

１日中働き続けましたが、私自身も摂食障害と過食症を発症してしまい、

当時は働かなければいけないけれど、心も体もボロボロでした。

生活が少し落ち着いてきたころ、

新しい道に挑戦しようと、海外の大学に行くことを決意しました。

私が進学したのはイギリスの大学です。

全く新しい人たちと過ごす毎日は、私の気持ちを楽にさせてくれました。

そんな中、「応用行動分析（ＡＢＡ）」と出会いました。

私自身も子ども時代に障害、病気を発症してしまったこともあり、

困っている子どもを支える手法がちゃんと学問としてあることに驚きました。

そして何よりおばあちゃん先生の手法と対応、また考え方のすばらしさに感動しました。

イギリスで大学院まで卒業した後、

日本に帰ってきてＢＣＢＡの方の下、ＡＢＡセラピストを始めました。

日本では、なぜだか重度の子どもたちを担当することが多かったです。

どの子たちも課題はあるけれど、すごく良い子たちで

セラピストという仕事にはやりがいを感じています。

ぱずルートを始めたきっかけ

３才から発語がない子どもを長年みて、その子たちはもう中学生になります。

療育業界では、

小学校高学年以上に対応できるところが少ないとずっと感じていました。

受け入れ先も少なくなる、学習支援の方法も広まっていない。

課題を持っている子どもたちが成長できる場所がない。

決定的な出来事は、私自身の子どもが

・好きだった習い事を断られてしまったこと

・保育園や学校で先生たちから問題児だと指摘されたこと

です。

興味のないことに対して全くやろうとしない

２時間以上大泣きする

家ではそんなことはほとんどありませんでしたが、

家の外ではこんなことがあり、先生たちは対応しきれなかったそうです。

親として自分の子どもが課題を持っていることはわかっていましたが、

改めて、課題を持つ子どもの親御さんの気持ちを実感し、

どんな子どもでも成長をあきらめてほしくない、

という気持ちを強く持ちました。

「課題を持つ子どもを丁寧に支援する」

というのは社会全体としてあるべきサービスであると考え、

誰かがやってくれるのではなく、

自分でやってみようと思い、ぱずルートを始めました。

ご自身が考えるぱずルートの良さ

ぱずルートは、私と、国内外の教員免許を持っている現場経験豊富な先生

の２人で運営しています。

私自身はＡＢＡセラピストとして

道具を使った学習支援が得意です。

もう１人は、集団指導と個別指導のどちらも長年経験されていますので、

その子一人ひとりの特徴をよく観察して

適切な学習支援を実施してくれます。

私たちは

子どもが学ぶ教材を一人ひとりに合うように手作りしていますので、

応用行動分析学（ＡＢＡ）をベースとして、その子に合った学び方ができる

ということが一番の良さだと考えています。

ぱずルートの未来

課題を持っている子どもたちを丁寧に支援することは

精神的にも体力的にも大変なところがあります。

年齢的なことも考えると、これからどんどん生徒を増やしていくというよりも

私や同僚の方が対応しなくても、より多くの子どもたちが無理なく成長できるように

教材やセラピストの方のスキル向上ができるサービスを作りたいです。

一方で、実際の現場での支援は続けていきたいです。

今来てくれている子どもたちはとても順調に成長してくれていますし、

親御さんにも喜んでもらえて私たちも嬉しいです。

この喜びを感じ続けていたいという気持ちがあります。

事業所情報

Contact Us

sample@sample.com

運営：UD教育社